尚学館中学校・高等部

中学2年生 レモン電池

2021年02月06日 News

中学2年生では,「イオン」の学習をしています。先日行った電気分解は,電気エネルギーを加えて化学エネルギーを起こさせること。今回はその逆で,物質のもつ化学エネルギーを電気エネルギーとして取り出す実験,つまり「電池」を作ります。電解質水溶液と,イオン化傾向の異なる2種類の金属があれば電池は作れるのです。電解質水溶液はレモン,金属板は,アルミニウム,亜鉛,鉄,銅を用意しました。電池として成立していればオルゴールが流れ音で確認できます。どちらの金属が負極か,陽極か理解していないと電流は流れません。かつ,物理実験スキル(電気回路)も必要でした。レモン電池1つでどの班も0.3~0.4Vほどの電圧でした。みんな電圧を上げるために,レモン電池を何個も直列につないだり,金属の組み合わせを変えたり,自ら考え試行錯誤する姿がとてもたくましかったです。そして,乾電池の電圧1.5Vまで上げることの難しさを知り,乾電池の偉大さと,それを作り出した科学者たちの努力をほんの少し覗けた気がした実験でした。

 

 

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